乳がんについて
日本では乳がんの患者さんが増加しています。国立がん研究センターのデータによると2019年には日本人女性の9万人以上が乳がんにかかると予測されました。日本人女性のうち一生の間に乳がんになる確率は11人に1人とされています。女性のがんの中では1位となり、「日本人女性が最もかかりやすいがんは乳がん」と言えます。年齢別にみてみると、乳がんに最もかかりやすい年代は40歳代です。最新の統計によると30歳代から増加し始めて45~49歳にピークがあり、その後は年齢を重ねるほどにゆっくりと減少することが分かっています。また、女性のがんの死亡原因としては大腸、肺、膵臓、胃に次いで5位となり、年間約1万5千人の日本人女性が乳がんで亡くなると予測されました。これは68人に1人の日本人女性が乳がんで亡くなる計算になります。乳がんにかかる人の割合に比べると乳がんで死亡する人の割合は格段に低いことが分かります。つまり、乳がんを早く発見して正しく治療を受けることで、乳がんで亡くなるリスクを減らせることができるわけです。