診療案内

脂質異常症

TG：トリグリセライド（中性脂肪）が多い高中性脂肪血症（＞150mg/dl）、LDLコレステロールが多い高LDLコレステロール血症(LDL＞150mg/dl)、HDLコレステロールが低い低HDLコレステロール血症(HDL＜40mg/dl)があります。基本としては食事療法・運動療法や内服加療になります。

高脂血症の指導としては
①禁煙し、受動喫煙を回避する
②過食を抑え、標準体重を維持する
③肉の脂身、乳製品、卵黄の摂取を抑え、魚類、大豆製品の摂取を増やす
④野菜、果物、未精製穀類、海藻の摂取を増やす
⑤食塩を多く含む食品の摂取を控える（6g/日未満）
⑥アルコールの過剰摂取を控える（25g/日以下）
⑦有酸素運動を毎日30分以上行う
最近では家族性コレステロール血症（FH）が注目されております。この疾患は常染色体優性遺伝疾患であり、早発性冠動脈疾患発症リスクが極めて高いと言われております。

家族性高コレステロール血症診断基準（成人）は
①高LDL-C血症（未治療時のLDL-C180mg/dL以上）
②腱黄色腫（手背、肘、膝などの腱黄色腫あるいはアキレス腱肥厚）あるいは皮膚結節性黄色腫
③FHあるいは早発性冠動脈疾患の家族歴（2親等以内の血族）
2項目以上が当てはまる場合、FHと診断します。